建築主の要望を叶える、
セルフクリーニング効果。
この南館は、名古屋では3つ目のパルコになるわけですが、1989年にオープンした西館・東館との関係で言えば、新しいパルコが誕生したというよりも、むしろ建築の表現上は既存のパルコの拡充を意図したものであったという事です。したがって、デザインコンセプトも踏襲されています。清新なホワイトでプレーンなエクステリアイメージは、3棟ともに統一感を与えるように配慮しています。南館については、ちょうど外装タイル選定時に、もともと内装材として注目していた光触媒タイルが、セルフクリーニング効果を持つハイドロテクトタイル(外装用)として商品化されたということで候補に上がったわけです。
|
ハイドロテクトタイル採用にあたって。
商業施設という性格から、お客様に好印象を持たれる建物であるという事は大前提になるわけです。きれいな状態の店舗にお客様を迎えたいという思いは当然なわけですが、実際メンテナンスという事を考えると多額の費用が掛かります。そういう意味でもライフサイクルコストというキーワードは、ますます重要度を増していくのではないでしょうか。効果については、今のところ竣工より日も浅いためはっきりとした実感は得られていないというのが現状ですが、建築設計上汚れがつきにくいディテールへの配慮はもちろんポリシーとして設計サイドにもお願いしており、ハイドロテクトタイルという素材自体の性能との相乗効果が、今後もっと実感できるようになることを期待しています。 |
|
|
ハイドロテクトタイルによせる期待。
汚れないというメリットが実証されれば、これからもハイドロテクトタイルは当然外装材の有力な候補になると思います。テクスチュアやデザインのバリエーションはもっと増えていってもらいたいですね。また外装材はタイルだけで構成されるものではないわけで、金属パネルや、ガラスといったエクステリア素材全般に、この技術が応用されるようになることを期待しています。特にガラスは汚れが目立ちやすく、まめなメンテナンスがどうしても必要となる部位なので、非常に現実的な要求として実現してほしいですね。
|
Data

所在地:
愛知県名古屋市中区栄3-32-1
設計 / 施工: 戸田建設株式会社
竣工: 平成10年11月
タイル仕様: 50二丁マット・磁器質施釉品 |
|
|
|